トレーニングでパニックを経験することが、カラダを若々しくしていくことに繋がる。
今月は吊り輪や鉄棒を利用して、ケンスイなどで
自分の身体を引きつける動作を指導してきました。
ケンスイと聞くと「できるわけないやん」
と思われるかもしれませんが
床に足をついた状態やゴムバンドで補助を入れたりなど、いろんなやり方があります。
懸垂女子ってかっこいいですよ。
初めて鉄棒を握る方などは、私が見本を見せて
いざ自分でやってみると、なかなか思うように動けない。
あれ?こうかなこうかな?
と考えれば考えるほど、もっとギクシャクしたりもしました。
逆に見本を見て、素直に真似ることができる人は
自分が思った以上にすんなりできたりするのです。
これは運動経験がどうこう、男女でも関係ありません。
(筋力が強い方は力まかせで、できたりしますが)
身体って面白いですよね。
上手くできないと
「くそ~イメージは完璧やのに(笑)」
「できる気がせ~へん」などいろんな反応が出てきます。
できなかったことは問題ではありません。
面白いことに次の週にもう一度ケンスイをしてみると
スムースに体が動かせる方がほとんどなのです。
もちろん完ぺきとはいきませんが
あきらかに動きが【トレーニングできる人】の動きになってきます。
これにはご本人が一番びっくりです。
「先週全然できへんかったのに!」
身体が学習したんでしょうね。
たった1回の経験でもやったことがないのと、やったことがあるのでは
天と地ほどの違いがあるのです。
最初は頭がパニックになるくらいの刺激が入ると、脳はそれを整理するのだと思います。
肉体的に、はじめてトライするときが一番刺激の量が多く
慣れてくるほど、動きが上手になるほど刺激の量は少なくなる。
A.R.M.トレーニングでは刺激量が少なくなることは
老化を促進することだと考えます。
余計な動きをしないということは、同じ筋肉ばかり使うということ。
すると体のバランスに偏りが生じて、怪我や故障が多くなる。
アスリートはこれで引退を早めてしまうことが多いのです。
だからA.R.M.トレーニングでは、同じ種目を数か月続けて練習することはしません。
毎回違うメニューをするのもそうです。
同じメニューをやったとしても、クライアントの予想を外すことで
肉体に「はじめての感覚」を体験できるよう脳をダマす。
これはマンツーマンでないとできないことですね。
子供の時は初めてのずくしなので、これを多く体験して成長してくるのですが
大人になるほどにドンドン減っていく。
混乱から回復する過程というのは、子供同様大人も体験していくことが大事ですね。
A.R.M.トレーニングは全身を使って、楽しみながら、
さらに短時間で経験できる方法となるのです。
15分か30分です。長時間の混乱はイヤですよね(笑)
大人でも成長を感じる。
その過程で、カラダを心を若々しく、よりパワフルで回復しやすい身体を獲得していけるのです。