
マラソントレーニングの常識を覆す3つの転換点
私がマラソン大会に参加してきた経験の中で、マラソントレーニングの考え方を180度転換する出来事が3つありました。
月間300キロ走ったらトレーニングで力を出し切れなくなった
走り込みの練習をやめたらより走れるようになった
ARMTOKYOの会員さんたちとフルマラソンを走ったらリタイアする人0 全員完走(10人くらい) さらにそのあとの晩御飯(巨大船盛)をみなさん普通に平らげてしまう 翌日SUPをしたが体の痛みや疲労で欠席者なく皆さん参加
今回は2.走り込み(長い距離)の練習をやめたらより走れるようになったことを深掘りしてお伝えします。
走り込みがもたらす体の変化と限界
前回の記事では、より走れる体を作るため月間300キロ走った結果、足の怪我も多くなりトレーニングで力を出し切れなくなったことをお話しました。(私がマラソントレーニングをはじめて2か月くらいの頃です)
長距離を走り続けることで、体には様々な変化が現れます。
疲労の蓄積:筋肉や関節に疲労が蓄積し、回復が追いつかなくなる。
怪我のリスク:疲労が蓄積した状態で走り続けることで、怪我のリスクが高まる。
パフォーマンスの低下:疲労によりパフォーマンスが低下し、 練習効率が悪くなる。
精神的な影響:疲労や痛みにより、走ることへのモチベーションが低下する。
私自身も、疲労が蓄積し左膝・右足甲・左股関節などに痛みが出て、走るたびに再発しやすい状態でした。だましだまし走りながらも回復は遅く、メンタル的にも大きな影響を受けていました。
走り込みをやめるという決断
このままではマラソンを楽しめない。そう感じた私は、師匠であるARMTOKYO代表の木村に相談しました。そして思い切って走り込み(長い距離)の練習をやめる提案をいただき
力を出し切る
自分の限界を少し超える
短時間でできる
この3つを重視したトレーニングスタイルに切り替えることになりました。
走り込みに頼らない体作り
私たちの理想は、レース中・レース後にも痛みが出にくく、出たとしても関節痛ではなく筋肉痛で治まる回復力の高い体です。そのためには、走り込みをしなくてもフルマラソンを完走できるための【筋肉の質】や【筋肉のつき方】など、基礎ベースの高い体を作ることが必要だと木村から指導いただきました。
具体的なトレーニング内容としては
ARM式のスクワットやプッシュアップ
3分間の間にサーキット(例:プッシュアップ5回⇒スクワット5回⇒バーピー5回を何セットできるかチャレンジ)
走る練習ではタバタ式や3分間走(どれだけ距離を走れるか)
などを行いました。
これらのトレーニングは、短時間で高い負荷をかけることができ、成長欲求を刺激します。
トレーニング方法を切り替えたことによる変化
練習方法を切り替えたことで、以下のような変化がありました。
1日の練習時間が5~10分で終わる(走り込み1日10キロだと約1時間)
筋肉痛は出るが関節痛に悩まされなくなった
普段の体調が良い(痛みもそうですがメンタル面でも)
フルマラソンへの挑戦、そして・・・
この練習を続けていく中で、フルマラソン・トレイルラン・ウルトラマラソン(最長140kmの萩往環マラニック)の大会に出場する際、正直、ちゃんと完走できるか少し不安はありました。
しかしそれは杞憂に終わりました。
もちろん大会後には多少足の痛みが出ましたが、トレーニングで基礎ベースが高く、回復力も高い状態なので、回復も早く、通常の生活に早く戻ることができました。
走り込みは本当に必要か?
走り込みで基礎体力・筋力などベースを上げることがランナーにとって一般常識ですが、実はそうじゃなくてもマラソン完走はできる。私自身が実感して、その変化に一番驚いていました。
疑問の声
しかし、ここでこんな声が聞こえてきました。
「走り込みの練習をやらないで大会を完走できたのは、あなたトレーニングコーチでしょ?元々体力もあって、学生時代に陸上部だったからでしょ?」
たしかに私はトレーニングコーチで、学生時代3年間陸上部でした。なのでランニングに対して全くのド素人ではありません。私自身も少なからず、上記のような思いがあったことも事実です。
ですが、それをも一変させる出来事がこのあと起こるのです。
次回予告
次回は、この疑問を払拭する出来事についてお話します。
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