慢性的に腰痛をお持ちの方の指導方法
今回は慢性痛に対してのアプローチです。
前回の急性痛つは違いまして
慢性痛の基本としては、人生でその関節の痛みを経験したことがない方の得意な動きや、筋肉のつき方を学習して頂きます。
腰痛の経験がない人の得意な動きの1つに深くしゃがむ動作があります。
(逆に坐骨神経痛など腰痛がある方が苦手な動作)スクワットの動作ですね。
これが腰痛をお持ちの方はこれが苦手で深くしゃがめない、もしくは回数をこなすとすぐにフォーム(背中が丸まる、顎が下がる、キープができないなど)が崩れます。
太もも裏の固さが凄くあるので、膝を伸ばして片足を前に上げてキープする動作も苦手ですね。猫背で首が前に出ている、重心が下がりやすく、体幹が弱いなど、人それぞれで違いはあるのですが、そのような共通点があるのです。
お手本を目標にして、1つ1つステップアップしながら、その苦手な動作をできるようにしていくことで、最終的に腰痛経験がない人と同じような動きができることで、自然と症状が出にくく、出たとしても回復が早い体に変化していくことが目標となります。
そして苦手な動きは、他の不調(風邪、倦怠感、肩の痛み、頭痛、背中の張りなど)が出たときに、体の硬さ・違和感・痛みなど表面化することでシグナルを教えてくれます。
「あ!ちょっとこれまずいな」と教えてくれるのですね。
そのときにすぐ対処することで、それ以上症状を酷くしない、生活の質を落とさず生活ができるようになるのです。
そして、トレーニングを継続してくと、疲れを溜めないよう、常に健康状態をより良く保つための方法を指導していきます。
これができると痛みに悩まされることが少なくなっていき、気持ちが前向きになる、何かチャレンジしてみようという気になる、行動が早くなることで、目標にしていたことに対して良い結果をもたらす可能性があがるのですね。
せっかくトレーニングをはじめるのですから、痛みを取るだけ、体力・筋力をつけるだけ、姿勢を良くするだけ、1つの目的だけではもったいないと思います。
もっと欲張っていきましょうと、クライアント様にはお伝えしています。